ホームページの“コンテンツ作成のポイント”
コンテンツは、一言で言えば「ホームページの内容」に当たる、文章や写真のことを指します。
このコンテンツは、営業マンで言えば「トーク」や「持参資料」「プレゼンのスライド」に当たるものですので、とても重要です。
しかし、だからと言って、そういったものがそのままホームページに使えるかというとそうではありません。インターネットユーザの特性を考えながら、改めて作りなおしていかないといけません。
こうした観点から本コンテンツでは、「ホームページのコンテンツ作成のポイント」と称して、基礎編からさらに一歩踏み込んで「応用編」として解説します。
なるべく技術的な専門用語を使わずに「経営者の言葉」でホームページの作り方をご説明するように心がけました。
本コンテンツでは、我々が身につけた「反応を取るためのホームページのコンテンツの作り方」のノウハウを存分に公開しています。決して「机上の空論」ではなく、我々自身が実践している「現場の実践ノウハウ」をベースにしています。
ぜひ、本コンテンツを通じて、作り方をマスターしていただければと思います。
一般的なホームページ作成会社の問題点
一般的に、大手のホームページ作成会社というのは、「お洒落な」ホームページを作ることには大変長けています。
でも、お洒落と言うことと、医院の増患につながるというのは別問題。
多くの場合、ホームページ作成会社のホームページ作成を担当する「Webデザイナー」というのは、「商売」をしたことがありませんから、当然、ホームページを通じて売上げを立てるというノウハウは乏しいわけです。
ホームページ作成会社の多くは、営業マンとWebデザイナーは別々に別れています。
そして営業マンは既存客からの紹介で新規のお客さんを獲得し、Webデザイナーはそのお客さんと相談しながら「見栄えの良い」ホームページを作るわけです。
自分で営業しているわけではありませんから、Webデザイナーは「お客さんを開拓する」ホームページの作り方というノウハウは持ち合わせていないのです。
ホームページの目的
もしホームページの目的が、
・画像を見せること
であれば、たくさんの画像を掲載することは問題ないと思います。
しかし、ホームページ作りの目的が、
・画像の紹介を通じて絵を販売すること、あるいは
・画廊に来店してもらうこと
にあるのだったら、「たくさんの画像を掲載すること」が、必ずしも上記の目的実現に直結するわけではありません。
パンフレットに写真を載せても、お客さんは来店しません
例えば街中で、「絵の写真だけが何百枚も印刷されたチラシ」を渡されたとします。
この写真だけのチラシを見て、画廊に行きたいとか、絵を購入したい、とか思うでしょうか?
写真カタログのように、何十ページにも渡り、延々と写真が印刷されていても、普通の人は画廊に行きたい、とは思わないでしょう。
通常のチラシの場合、チラシを見た人に画廊に来店してもらうためには、それなりの「仕掛け」が必要です。
例えばチラシの中で、「来店すれば、日本でここにしか置いてない絵画が見られます」とか、「来店してくれたら、もれなく○○○○○を差し上げます」といった、「エサ」を仕込むわけです。
チラシを見た人に「来店するメリット」をアピールすることによって、「この画廊は面白そうだから、ちょっと立ち寄ってみようかな」という気持ちにさせるわけですね。
こうした「チラシのストーリー」において、「絵の写真」は補助的な役割になります。
あくまでも、来店に誘導する「エサ」(マーケティング用語では「オファー」と言います)が、チラシを見た人に訴えかけるのであって、決して「絵の写真」が来店を促すものではありません。
ホームページも同じです。
ホームページのストーリーを補完するために画像を使う
ホームページの画像は、あくまでも「ホームページのストーリー」を補完するものです。ホームページ作成会社に依頼して画像を何百枚も掲載しても、決して来店にはつながりません。
ホームページ作成会社にホームページを作ってもらって、いくら「お洒落なデザイン」でコンテンツを並べても、「お客さんをその気」にさせなければ、ホームページで物は売れません。
ホームページの作り方のポイントとして覚えておくべきことは、お客さんをその気にさせるのは、「お洒落さ」ではなく、ホームページを貫く「ストーリー」と、提供されている「情報の質」だということです。
ここで、正しい画像の利用方法をまとめてみましょう。
まずは、ホームページの目的を考える。
↓
そしてその目的を実現するための、「エサ(オファー)」を、ホームページ上に明記する。 ↓
その「エサ(オファー)」を補完するために、効果的な画像を活用する。
ぜひこのように考えて、画像の利用方法を見直してみてください。
繰り返しになりますが、画像は「手段」です。
画像を見せることが目的ではなく、ホームページの目的を実現するために、どんな画像を、どのように利用すればよいのか、それが腕の見せ所になってきます。
というわけで、あなたも「お洒落なホームページ」を作るために、ホームページ作成会社に大金を投資しないようにしてください。
さて、ホームページの作り方に際して、最も重要なのは「おしゃれな」デザインではなく、「商売につながる」デザインだということがご理解いただけたと思います。
次は、「商売につながるホームページの作り方」の最重要ポイント「文字ベースのコンテンツ」についてお話ししてみましょう。